3週目
会話→「シンジ君とはだいぶ仲良くなれました。ただ、まだ少し警戒されているようですね」
自覚はあったんだな、渚カヲル…
さて、いよいよ後半戦に入ってきました。
相変わらずストレスとの戦いです。
シンちゃんの行動がわかっててもあえて休養に回さないと解消できないのが辛いところ。
イベント
シンジのマンション前にて。
「やあ、シンジ君。君を待っていたんだ。今から出かけよう。」 すでに夕方です。
「え?そんな急に…」
「誰かと約束でもあるのかい?」
「…そ、そういうわけじゃないよ」
「じゃあ僕を敬遠してるんだね?」
「そんなわけないじゃないか!ただ、もう時間も遅いし…」
「よかった、じゃあ、行こう!」
「ちょ、ちょっと、カヲル君!」
……人の話聞いてません。都合の悪いことは聞こえないようにできてるですか。
夕暮れの国道にて。
「ここから見ると、この街は書き割りの絵のように美しくて、寂しいね…あたかも死のごとく、静かにそこに鎮座している灰色の街、ブリュージュのように…。」
「灰色の街…?」
「19世紀のフランスの作家ローデンバック。彼が書いた『死都ブリュージュ』という小説の舞台だよ。若くして死んだ妻が忘れられない。そんな自分を寂れた街に重ねている、憐れな男の話さ。」
「ふぅん…」
「さあ、先を急ぐよ。」
……ベルギー、じゃないの?でも小難しいこと言ってもシンジ君多分興味ないっすよ?
夜の丘にて。
「わあ……!すごいや、こんなに星が見えるなんて…」
「街の明かりも届かないからね。ごらん、あそこに見えるのが牛飼い座だよ」
「あ!あれだね?わかったよ、カヲル君!」
「あの星座は、ギリシャの大神ゼウスの息子、アルカスだといわれている。アルカスの母親は彼を生んだ頃、ゼウスの妻へーラーに呪われて、熊の姿にされてしまったんだ。アルカスは成長すると猟師になった。そしてある日森で、母親とは知らずにその熊を殺しそうになったのさ」
「それで…どうなったの?」
「親殺しという悲劇を哀れに思ったゼウスが寸前で仲裁に入って、親子ともども空に上げて星座にしたんだよ。もっともアルカスは小熊座のほうだ、って話もあるけどね」
「へぇ……」
「でも僕はこうも思う。愛する息子に最後に出会い、その手にかかる。母親はそのほうが幸せだったのかもしれない…」
「………」
「ごめん、変な話をしてしまった。…あそこで光ってるのはカノープス。長寿星なんて呼ばれてるそうだよ。シンジ君はきっと長生きできるね」
「…カヲル君って、なんだか知らないことはないんじゃないかって気がしてきた」
自分の運命を、星になぞらえて語ります。ちょっとホロッとくるとこです。
星を見せたくて、遅い時間に連れ回していたのね。
「風か……少し冷えてきたね。こっちにおいで」
「わっ!カヲル君……」
「こうすれば、ふたりとも暖かい」
「う、うん。でも……」
「星はひとりで見るより誰かと見たほうがずっといい。ひとりの時よりも輝いて見える」
「カヲル君はずっとひとりで見てきたの…?僕もこんなに星がキレイに見えるって思えたのは…初めてかもしれない」
「ヒトはひとりひとり、宇宙の星に匹敵する。特にシンジ君のように繊細な人はね…」
うんちく語って相手を煙にまいて、自分のペースに持っていくカヲル君ですが
今回はあまり茶化す気になれませんでした。
シンジ君の肩を抱いて星を見る……お前、任務忘れて本気になってるダロw
しかし毎回不思議に思うのは、庵野カヲルも米倉カヲルもなぜにそんなに知識豊富?
自分の運命、全てを受け入れて達観してしまった上でのあの落ち着き。なんなんでしょ。
ゼーレのジイさん達が教え込んだんでしょうか。
これが貞本カヲルと貞本シンジだったら、こうはいきませんよ。
カヲル「ねね、星、見に行こうよ、星っ!」
シンジ「はぁ?一人で行けよ。」
カヲル「なんでそんなに僕を嫌がんのさっ!!」……報われないのぉ;;